利き手の人差し指の感覚が無くなってから久しい。正確には今はだいぶ感覚は戻っては来ているが、未だに感覚は乏しいのだ。
と言うのもかなり過去に遡る(さかのぼる)のだが、詳細は省くがある時、自分の不注意で鉄板で右手の人差し指を動脈ごと切り、さらには神経断裂・腱損傷と言う目にあったのだ。
★絵を描くことの挫折と断念★
それまでは絵を描き(イラスト・アートの世界の中で)苦しみもがいてはいたのだが、まっすぐに創作活動への夢を抱いて歩んでいた。しかしその怪我を境に絵を描くことから遠ざかってしまった。
ペンが持てなくなってしまった、あれだけ動いていた指が動かない。指の感覚が無くなってしまったからである。例えペンを持っても感覚がないから指から落としてしまうのである。
それから数年後、紆余曲折ありテディベアを学び作成し始める事となる。と言ってもこの指である。動かないしテディベアを縫うための針を持っても感覚がないから落としてしまう。
極力人差し指を使わないようにもしていたが、うまく行かない。必死になってリハビリと思って人差し指も使っていった。次第に感覚は乏しいもののどうにかこうにか作れるようになった。
しかし絵を描くと言う繊細な指先の作業は出来なかった。一応絵を描くことは出来ても以前ほどではなく、また長時間ペンを持つことが辛く出来なくなっていた。
★絵を再び★
そして月日は流れ、未だに指の感覚は乏しいものの、かなり回復はしてきた。そこで落書き程度ではあるが昨年、絵を描き始めたのだ。物は試しとパソコンでのデジタル画をはじめた。『CLIP STUDIO PAINT』(通称クリスタ)と言うソフトと、液晶タブレットを使って。
液晶画面を見ながらそこにペンを乗せて描いていくのは、マウスで描いたりペンタブレットで描くより各段に描きやすく、慣れてくるとそれなりに描けるようになった。
とは言え鉛筆などで描いていた時と比べると、慣れていないせいもあり繊細には描けない。何より色塗りがデジタルだと勝手が違ってよく分からない。全く思うように描けない塗れないのだ。
それでも適当に感だけで(ネットで調べたり本などで勉強すれば良いのだが)落書き程度ではあるが、遊び程度に楽しめるようにはなってきた。
とは言え絵を描くブランクがあまりにも長く、そもそもである、そもそも手書きで、鉛筆ですら思うような絵が描けない。しかもこの指だ。けれど、やっぱり絵を描くことは楽しい。
しかし不規則で激務の介護の仕事をしつつ絵を描くのは中々しんどかった。体調を崩したこともあり次第に絵を描く事も減ってきた。
★そして★
このブログのプロフィールでも書かせていただいたのだが、色々あり ある意味で吹っ切れクリエイティブな世界にどっぷりと戻る決意をし、今動画編集などをスクールで学びながら今に至る。
僕にとってこのスクールを選んだことは幸いだった。スクールで学び始めた時は、主に動画のみで頑張っていこうと思っていたのだが、先生達や他の若い子達から受ける刺激が大きかった。新しい視点や感覚に触れられるからである。
何より通常のオンラインでの勉強以外の授業がとても楽しく刺激的なのだ。現役のYouTuberさんや、現役のビデオクリエイターの先生の授業、そして先日のブログに書いたモデルさんとの写真撮影会、これらは自分から希望し掴み取る授業なのだが、そこでの体験、会話、アドバイス、全てが刺激的であり、僕に今までにないポジティブな希望と力を与えてくれたのだ。
★クリエイティブに生きる★
元々、僕の父がアニメーターであったこと、両親とも写真や絵、そのほか物作りが好きだったこともあり、僕は子供の頃からほぼ全てが創作に繋がっていた。絵を描くこと工作すること、写真を撮ること、料理をすること、、、全てが。
そして今、僕に今までにないポジティブな希望と力が流れ込み、動画撮影・編集を学ぶ中、写真撮影、そして絵を描くこと、そしてアートの世界へ舞い戻ることへ決断できたのだ。
創作活動に決まりや形はない。全ては僕の中の創作に繋がって行くのだから、写真だろうと動画だろうと、そしてイラストだろうと関係ないし、比重はあれど心の赴くまましていこうと思う。
一度諦めた絵を描くこと、アートもしても良いと思うしして行こうと思う。
この年になってようやくだ。ようやくここに辿り着いた。やっと再スタートが切れる。今更かもしれないが、これからなのだ。まさにオールドルーキーかもしれないが。
今まで自分をないがしろにし、人のために笑顔の為にと生きてきた。でもこれからは自分と大切な人たちのため、手の届く範囲の人達のために生きよう。
そう思えたこれからの人生に感謝なのだ。
★追記★
冒頭のイラストは僕が指を怪我する前に描いたイラストです。そしてこの★追記★にあるイラストやイラストギャラリーにある犬達のイラストが昨年末あたりに描いていた、リハビリ的に描いたイラストになります。
生きること、夢、希望に年齢も性別もありません。どんな時もいかなる時も。どんな辛いことがあっても。
前を向いて歩こう。
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